普段、揚げ物や炒め物に使っている植物油。どのように作られているのかご存じでしょうか。
ここではその製造方法をご紹介します。
植物油の主な原料は、なたねや大豆などです。これらは穀物を運ぶ専用の船で、世界各国から運ばれてきます。搬入された原料を船から直接吸い上げ、サイロに貯蔵します。
まず、圧搾もしくは抽出という方法で、原料から油分を分離します。一般的に油分が多いなたねは、圧搾して油を搾り出してから、残った油を抽出します。一方、油分が少ない大豆の場合は、圧搾せず最初から油分を抽出します。
抽出した油には、油脂以外の成分も多く含まれています。まずは不要な成分である「ガム質」や「遊離脂肪酸」を除去します。その後、吸着剤を使用して「色素」を取り除き、淡い黄金色に仕上げます。
最後に、真空・高温状態の設備内に水蒸気を吹き込み、においの成分を取り除きます。こうして製油工程が終了となり、高品質の植物油が出来上がります。
完成した植物油を一斗缶へ充填します。ラベルを付けたら完成です。
出荷前には厳しい品質検査を実施。こうして安心で安全な植物油をお届けしています。